田万川・現地調査part2

地域おこし協力隊員の中野です。
先日、マップ作成のため再度田万川へ調査にいきました!

まず、海岸沿いを通り宇生うぶへ。竹やぶに囲まれた場所に海人の墓がありました。
このあたりは釣りをしに訪れる方が多くいらっしゃいます。江戸時代、この地に九州筑前ちくぜん鐘ヶ崎かねがさき(福岡県玄海町)から毎年海人あまがやってきて、主にあわびをとり、寒くなる頃には九州に帰っていたそうです。全部で13基あり、墓が西の方向(故郷の鐘ヶ崎かねがさき)を向いているそうです。数家族でお互いに助け合い、人里離れたこの地でたくましく生きていられたのですね

小川地区に向かい、次は家屋の裏山にある川井石棺を調査。田万川には塚穴古墳や須佐地古墳などありますが、その中の埋葬施設の一つであるのが川井石棺です。少しわかりにくい場所にありましたが、二つの箱式石棺を発見しました!
桜並木(時期的に咲いてはいませんが…)を通り、村の水田開発に大きく貢献し業績をたたえ築かれた六右衛門の顕彰碑、つい先日秋祭りが行われていた勝馬田かつまた八幡宮はちまんぐう木喰もくじき五行ごぎょう上人しょうにん作の仏像「木像釈迦如来座もくぞうしゃかにょらいざ」と一通り見て回りました。
こちらの仏像は地元の方が管理されていて、管理や保護をする際の苦労話や、地元の伝統的な舞である神楽舞についての話を聞くことができました。

資料にのっていない、地元の方の生の声を聞くことができ、興味深い調査となりました!

それと、ここ田万川で近々イベントがあります!
1123日(月・祝)に道の駅「ゆとりパークたまがわ」で収穫感謝祭があります!新鮮な野菜や果物の販売や、試食、もちまきと田万川の山、海の幸が揃っています!ぜひ足を運んでみて下さい!

日時:11月23日(月・祝) 午前10時~
場所:道の駅「ゆとりパークたまがわ」
お問い合わせ先:08387-2-1150(道の駅「ゆとりパークたまがわ」)

※ご不明な点がございましたらお問い合わせ先までお願いします。

地域おたからワークショップが開催されました!

11月2日(月)に地域おたからワークショップが開催されました!

私、中野も地域おこし協力隊員として参加したので、その様子をご報告します。

はじめに港町として栄えた「浜崎地区」を浜崎しっちょる会のガイドさんの案内の元、散策しました。

藩主の御座船や軍船の格納のために造られた「御船倉」、商家の伝統的な建物や、屋敷などが並んでおり、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。建物内にも地元のガイドの方がいて、地域住民全体で協力して取り組まれていました。散策する中で浜崎「たつち」ちりめん加工工場を見学し、試食もさせていただきました!

その後、佐々並、明木地区、京都のまちづくり団体の方々の活動紹介、参加者同士でのグループ討議をし、意見交換をしました。地域活性に向けていろいろな考え、視点から一つの物事を見て行動していくことが重要なのだと感じました。今後の参考、勉強になる研修でした!


地域おたからワークショップに関する内容をfacebookでも他の協力隊員の方が紹介されています。よければご覧になってください。→萩市地域おこし協力隊facebookページ


地域おこし協力隊員・中野

維新の里歩こう会イベントが開催されました!

地域おこし協力隊員の中野です。
先日10月31日(土)に維新の里歩こう会イベントに参加しました!

毎年この時期に開催されているイベントで、今年も天気に恵まれた中開催されました!
萩観光ガイド協会の方達の案内のもと、旧松本村地区、松陰先生のふるさとをめぐりました。


松陰神社からスタートし、まずは郡司鋳造所遺構広場へ。
ここには江戸時代、鍋など生活用品、寺院の梵鐘から長大な洋式大砲にいたるまで、多様な銅・鉄製品を造る鋳造所跡があり、在来技術である「こしき炉」を利用した日本でも唯一の大砲鋳造遺構の復元されたものが残っています。
町並みや風景を楽しみながら月見川沿いを通り、東光寺へ。立派な赤い門が目印で、元禄4年(1691)三代藩主毛利吉就によって城下を見下ろせる場所に創設されたお寺です。
 
東光寺をあとにし、玉木文之進旧宅へ。松下村塾の創始者であり叔父の玉木文之進から松陰先生はここで厳しい教育を受けていました。
重要文化財に指定されている迎賓館などを設計した近代建築家の家「片山東熊別宅」跡を通り、伊藤博文別宅に向かいました。
東京から移築された別邸で、近代和風なのが特徴です。ここで維新の里づくり会員の方から伊藤博文の生い立ちについての講演がありました。学生の頃では教わったことのない内容なので、伊藤博文という人物について深く知ることができた良い機会でした。


最後は松陰神社に戻り閉会式をして解散しました。
まち歩きをしながら歴史的背景やそこにいた人物のことも知ることができたので、自然と江戸時代の風景が思い浮かび、まるでタイムスリップをしたかのような…そんな場所でした。皆さんもぜひ一度立ち寄ってみられてはいかがですか?

歩かれる際にはこちらのマップを参考にどうぞ!
萩まちあるきマップ〈旧松本村地区・維新の里 史跡案内図(入門編)~松陰先生のふるさと~〉PDF