「大井に歩こう会」 大井・七重地区に行ってきました!

初夏を感じる晴天にめぐまれた5月20日(金)、大井の七重地区に行ってきました。



大井地区は、昨年度、文活事業で取り組みを行った地区で、
古代の息吹が今にいきづく阿牟の里・大井」というテーマで
おたからが認定されたところです。


この日は、地元大井公民館と萩市健康づくり応援隊による
ウォーキングイベントが開催されるとのことで、
文活スタッフ3人も調査を兼ねて参加してきました。




まずは、大井公民館に集合して、準備体操。


いよいよ七重地区に向かいます。

細くて少し暗い山のくねくね道をのぼっていくと、ぱぁっと視界が開けて、
大井平野と日本海を一望できる下七重(したななえ)地区に着きます。

通ってきた道からは想像できないくらいに明るい景色で、
斜面に沿って、段々に広がる水田には、ちょうど水が張られ、
田植えが行われていました。


この付近のお宅からは、古代のものとされる「陶棺」の破片も見つかるなど、
はるか昔から人々が住み、農耕が行われていたと考えられるそうです。




木々がトンネルを作るなだらかな坂道を歩いてくと、
田んぼに水を引くためのため池がありました。

高地での稲作は水の確保が重要になるので、
ため池の水を定期的に抜いて、地区の方々が掃除をされるなど、
大事にされているそうです。

きれいに整えられた土手に、鮮やかな黄色い花が咲いていて、
大事にされている様子が伝わってきました。


さらに進むと、また開けた場所に出て、その奥には菅原神社があります。


菅原神社は、「七重の天神様」として地元から親しまれ、
大井の三社のひとつに数えられているそうです。


参道のへりには、きれいな水が流れていて、
参加者の皆さんも癒やされていました。





もとの道に戻り、さらに坂道を歩いていくと、
上七重(うえななえ)地区に着きます。




ここでもまた、ぱぁっと開けた田園風景と、その奥に建つ立派な家々にびっくり!

明治時代には、亜鉛鉱山が栄えて「大井1番地」の住所がついたり、
昭和47年までは、大井小学校七重分校が置かれたりしていたそうです。








上七重地区をぐるっと歩いたら、
今度は竹藪の中へ・・・



その入り口には、猿田彦と石仏様が祀られていて、
まるで、街道を見守っているようです。



そして、うっそうとした竹藪を抜けると、これまたびっくり!
日当たりの良さそうな畑が広がっています。




溶岩台地の上に切り開かれたこの畑では、
かつて、杉や桧など多くの苗木が生産されていたそうです。

現在は苗木の生産はすっかり減っているそうですが、
椎茸の原木に使われるクヌギが育てられていました。



台地から山道を下って、
下七重地区に戻ってきたら、本日の「大井に歩こう会」は終了です。

高地にある大井七重地区だからこそ見られる景観と、
鳥のさえずり、風に揺れる木々の葉っぱ、初夏の空気を
ゆったりじっくり感じられた3時間でした。



平成27年度の萩おたから総会で認定された大井地区のおたからを
下記のGoogleマップでご紹介しています。

ぜひ、Googleマップを大きく表示して、航空写真や地形を重ねて見てください。
標高150~200mの台地の上に広がる耕作地におどろきますよ!

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