まずは、旧湯川家屋敷から。
A班、B班の二手に分かれてスタートしました。
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A班は、雛流しに参加するため、旧湯川家屋敷の中にあがって、折り紙でお雛様を作ります。
色とりどりの折り紙や千代紙の中から、選んで折っていきます。大人も子どもも思わず熱中していました。
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B班は、お雛様を作る前に旧湯川家屋敷の周辺を見学しました。
藍場川の最上流の部分。かつては、この先に「樋の口」と呼ばれる樋門があって、阿武川の水を直接引き入れていたそうです。
藍場川は、もともと自然の川ではなく、江戸時代に6代藩主毛利宗広が造らせた用水路で、
農業用水や防火用水、川舟の通航など、様々な形で城下町の生活に利用されてきました。
萩城下の人々は、この大溝が汚れたり崩れたりしないように、大切に守り続けてきたそうです。
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お雛様ができあがったら、わらで作った船に乗せて、藍場川にお雛様を流します。
藍場川のおだやかな流れにのってゆったりと流れる様子を、参加者のみなさんは思わず追いかけていました。
お次は桂太郎旧宅へ。庭に藍場川を引いている池泉色庭園を見学しました。
桂太郎旧宅の後は、藍場川沿いを歩いていきます。
所々に、石橋やハトバ、涼み台があり、人々の生活とともにある藍場川の存在の大きさを感じることができます。
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そして、善福寺へ。「指月山」という山号を持つ由緒あるお寺です。ご住職にも説明をいただきました。
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バイパス道路をくぐって、土手にあがり、満開の桜で彩られた道を進みます。
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今は石碑が立つのみですが、基礎石や庭木がこの場所に屋敷があったことを物語っています。
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再び土手沿いを通ります。まるで桜のトンネルのようです。
古写真と比較しながらの説明。現在はしっかりとした堤防になっていますが、かつては、なだらかな浜のようになっていて、川舟の船着場も随所にあったそうです。
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土手から降りて、川沿いの遊歩道を歩きます。
下から見上げる桜もまた美しかったです。
そして、橋本川から太鼓湾へ。
ガイドの藤山さんによると、子どもの頃はこのあたりで泳いだり、川の中州で花火をしたり、青のりやシジミをとったりする遊び場だったそうです。
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最後は、紅茶とクッキーを配って、桜を眺めながらのティータイム。
約2kmの道のりを歩いて、程よく疲れた体に、甘いものがおいしく感じられました。
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解散の前に紹介されたのは、今日眺めてきた桜の風景を作った人物「阿武松之助」です。
川島出身の阿武松之助は、明治30年から30年もの長い時間をかけて、川島の土手に数千本の桜を植樹したというすごい人。太鼓湾の近くにある石碑には、桜の苗樹の寄贈者の名前も刻まれていて、「桂太郎」や「杉民治」(吉田松陰のお兄さん)といった、当時の名士たちの名前も見られます。
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先人たちが創り、育て、守ってきたからこそ、今の私たちはこの藍場川や土手沿いの桜の風景を楽しむことができるのだと考えると、とてもありがたい気持ちになりました。
この「萩のおたから」を大切に伝えていきたいですね。